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平常心是極楽気分

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闘う男、コトブキ その6

Category - 健康が一番!
12/5 昼間はぽそぽそとササミを食べ、夕方になったら勝手に2階へ行って、
フルルちゃんを迎えに行ってきたそうだ。フルルちゃんが日中軟禁されている
はなまま寝室はコトブキが鼻先と手を上手に使えば簡単に開けることができる。
コトブキは得意げに階下に降りて父に「フルルが階段の上で待ってるから
抱っこしてきてくれ!」と任務完了報告したそうだ。
母からコトブキのことを聞いた妹がお見舞いにやってきたが、食卓の上を物色し
「今夜は焼き鳥ですか。オレにも食べさせろー」とやったりしてたので、
妹曰く「なんだ、ぜんぜん普通じゃん」。
処方食1缶とササミ2本ペロっと食べて、私がリンゴ剥きはじめると
くれくれ~とおすわり。
これだけ元気ならビールでも飲みたいところだと思ったけど、
夜中に何があるか不安だから我慢&我慢。


12/6 朝から絶食絶水。お水を求めてあちこちうろうろするけどここは我慢、
あたしだってビール我慢したんだ。
大学病院へは、我が家のお墓の前を通る通い慣れた道。今日はお墓参りの
時間ないから「おばあちゃん&おじちゃん他先祖代々の(そんなにいないが)方々、
どうぞコトブキをお守りください」って念力。
受診予約時間の20分前に到着して待機、大きな病院の待合室はざっと数えたところ
20頭の患者さん。
置いてあった体重計を拝借して測定開始。36.1kg・・・
10日あまりでこんなに減ってる(涙)

診察室に入ると、まずは研修医さんの問診がはじまりました。
これまでの経過を私の口から伝え既往症とかアレルギーのこと、食事のことや
体重推移について説明しました。その間にコトブキ君吐いちゃった。
先生の足元で・・・ほぼ胃液だったけどこれも検査するとのこと。
本日の基本的検査、血液とエコーおよびCTをやるんだけど、胸水を全部抜かないと
正確な診断が下せないとのことで、まずは胸水除去の処置。先生たちの手が多人数必要なので
集まり次第開始するというので、まずはコトブキを預けて待ってました。
しばらくすると奥の方からコトブキの鳴き声が聞こえてくるではないか!私は受付にすっとんでって
「今預けてるうちの子が泣き叫んでるんですけどこれっておしっこ行きたいってことなんです!」。
研修医さんがすぐに連れて来てくれたので慌ててお庭に出てジョー。緑あふれる開放的な空間で
ほっと一息ついたようです。
また預けて待合室で本を読んでいると研修医さんたちが30分くらいおきに入れ替わり立ち替わり
「今処置が始まりました」「500ccくらい抜けました」「まだもう少しかかります」って
なんか親切だな~。15時に診察室に呼ばれるとお腹の毛を剃られ針の刺し傷も痛々しいコトブキが
ニコニコ、もう帰るっしょ!と前手で扉をがりがり。
テーブルの横に置かれたビーカー2リットルになみなみと真っ赤な液体(号泣)。左側だけで
2.3リットル除去したとのこと。血液濃度は5%、前回よりも増量してる。さらに右側も
抜かなければならないけど、1時間休憩しましょうだって。
基本的なことなんだけど主治医のF先生に「胸水って右と左に分かれてるんですか?」って聞いた。
肋膜は真ん中に仕切りがあるので左右に分かれる。いつも緊急で抜くときは心臓を守るために
左しか処置しなかったけど、右も抜かないとCTできないとのこと。なるほど。
ただ右側の水の方が浮遊物が多くて(エコー動画を見せてくれた)、これが針に詰まるので
抜くのに時間がかかるかもしれない。浮遊物の正体も見極めなければならない。
この時点でわかったことはエコーに血管内腫瘍ではない、心臓基底部や脾臓に絡みついた腫瘍もない。
気になるのは肺がひとつ膨らんでいない。胸水に圧迫されて機能してないかも。要確認。
もうひとつ重要なこと。これで何も出てこなかったら中皮腫を疑う、と。
中皮腫!?うちアスベストないけど。なんで????

車の中でコトブキを昼寝させてる間(お腹すいたみたいでぐるぐる鳴ってた)、「中皮腫 犬」で
ググってみた。犬も中皮腫の罹患あるけど全腫瘍の0.5~0.8%くらい。有効な治療法はなく、完治は
望めず抗がん剤かQOLキープしつつ緩和ケアしながら余命を過ごす。抗がん剤の効果はあまりなく
(新しいのが出てきてるらしいが)大型犬の場合は脳に回ると手がつけられなくなるので安楽死の選択も。
発病した子のブログなんか読み始めちゃったらもう涙がとまらなくて、それでもコトブキの前で泣くわけに
いかず、外に出て木の根元でめそめそ。『犬の病気大辞典』に載ってるような病気にしてください!!





16時半に検査再開。今度はずっと早くF先生が待合室にやってきた(もう待合室には誰もいない)。
「エコーによると右側の肺が潰れています、間違いなくこれが怪しい。麻酔導入始めます、CT撮影は
正味10分ぐらい、そのあとドレーンを入れます。で、万が一右肺の異常が明確になった場合、うーん
どうしようかなー、そのままオペするか、急いで日程決めてにするか、迷っちゃうなー」と腕組み
しながらすごく悩んでる。とにかくCTできたらすぐ呼ぶからということで先生は足早に去ってった。

17時半、F先生が走ってきた。「出ました!肺で確定。すぐ来てください」ってスタッフオンリーの
出入り口から入ってくねくねくねくね、どこをどう歩いたか(そんなに遠くないだろうけど)、大学病院の
中の様子を観察する気満々だった私は放心状態、っていうよりも「中皮腫じゃなくて良かった!」と
どっちかといったら浮かれ気分だった。
画像の専門の先生の机の横でモニターを見ながら説明を受けました。さすがマルチスライス☆
コトブキの体を縦に横に輪切りにとした画像が3枚並び、それぞれを先生が手刀で自分の体に
スライス入れながらどういう状況で切った絵なのか説明してくれ、さらにモニターを見てスライダーを
動かすことによって3つの絵がどのように組み合わさって3Dを作るのか教えてくれました。

そして問題の個所。右肺があるべきところに何もない。正常な左側の肺は下の方は心臓があるので
その部分が白く写る。本来ならもっと下にあるべき心臓の位置が水のせいで上に動いちゃってたけど。
肺があるはずの場所の真ん中3分の1位が真っ白。「ここに奇妙な肉の塊が存在してるんです」って。
「腫瘍だったら造影剤でピカピカ光るはずなんだけどそれもない」「こういうのは見たことあるけど
だいたい強い圧力を受けたとか感電したとかそういうケース」「とにかく開けなければわからない」。
右肺の中葉が潰れて変性無機肺になっている、腫瘍の有無はとって病理でわかる。
うしろで腕組みしてたF先生「できれば今すぐ開いた方がいいけど、今日はオペの準備ができてないし
超音波メスとかも用意できるかどうか、、、云々。手術を後に延ばすとまた水抜いて麻酔して云々」と
私に言ってるのか独り言なのか。周りのスタッフとかに色々指示出して、その人たちが走ってどこかに
行ってまた戻ってきてと急にあわただしくなってきた。私の方も頭真っ白でどうしたらいいかわからず
了承をとってモニター画像をデジカメで撮影したり。

私は決めてたから。「お願いします。切ってください。それで済むなら切り取ってください。」
と頭を下げた。F先生は走って出て行った。
残った私は画像エキスパート女史に色々質問。
「あのー、具合悪くなる少し前に車ぶつけられてるんですけど、そのせいで肺が潰れたんですかね?」
恐る恐るの質問だ。「その程度の衝撃では大丈夫、犬がはねられたとかよっぽどの破裂がないかぎりない」
「じゃあ、私とか家族が喫煙習慣があってその副流煙で発病したとか・・・?」もっと恐る恐る。
「コトブキ君自身が1日20本吸うならともかく、肺の他の部分はまったくきれいなんでそれはない、
私(女史)もタバコ吸いだけど私の肺の方がよっぽど汚い病変だと思うよ」って、なんか親しみやすい
先生なんだよね~ちょっと楽しかった。そうこうしてる間も、走ってくる研修医さんが「先生、F先生が
右の第何肋間切るかって聞いてます!!」とか、なんか体育会系でかっこいい。
女史はテキパキと指示を出し、それから私を促しあちこち右折左折繰り返しラビリンスの中を案内するか
のように連れまわし気づいたら待合室へ。シーンとしたところでぼーっと待ってました。

18時半、研修医さんが走ってきて「デジカメ貸してくれたら写真撮ってきます」って。
もちろん預けましたわ。10分後F先生がカメラを手に来て病名宣告あり。
「肺捻転です」カメラにおさまるコトブキの肺は一部がまっ黒に変色している。

肺捻転!?またねじれたの?あたしの性格がひねくれてるからかしら?
日々の医療センターで長時間過ごす間に先生が置き忘れてった『犬の病気大辞典』を隅々読破したはなまま、
肺捻転の項目も読んだけど「これはぜったいありえない」って思ったんだったよなー。
研修医さんが診察室から呼ぶのでF先生と戻るとシャーレの上に生々しい肉の塊、ドス赤黒い。
はなまま「これって400グラムぐらい?」
先生「その倍くらい。言い方が悪いけど腐ってる状態です。」
表面に穴がぼこぼこあいてるし亀裂も入っててそこから水がじくじく染みだしていて胸水となっていたのだ。
「まるで冷蔵庫に入れっぱなしにして忘れてたレバーみたい」と言ったら「その通り、こういう病態を
肺の肝変化(かんぺんか)といいます」と漢字も教えてくれた。カメラに記録した。
「中はどうなってるんですか?」と私の問いに、ちょっと開いてた裂け目にメスを入れて
切り開いてくれた。どろっとした中にブルーベリーの実がたくさん詰まってる感じ。果汁たっぷり風。
捻転していた部分は小さな豚のしっぽというかサザエの先っちょみたいに縮れている。
正式には「肺葉捻転」というんだそうだ。
いつなったのかは不明、原因を聞いたら「胸の深い犬だから」、ただそれだけ。

もう言葉もでなくて、でも「中皮腫じゃなくてホントによかった・・・」と呟いたら先生もうなずいて
「もう大丈夫ですよ、コトブキ君強いし、これから麻酔覚めさせに行くけど、大丈夫。胃捻転やってるなら
あっちの方がきつくてつらかったと思う。今夜は危なくないように鎮静打って起き上がれないように
します。それから大型犬の覚醒させるときは胃捻転が一番心配だからプリンぺランを投与します。
消化器系じゃないから状態が良ければ明日から食事できますよ」って。

処置を全部終わらせて落ち着いたら呼んでくれるってことで再び待合室。
19時過ぎ、執刀してくれたらしい教授(らしき風貌の手術着の人)が階段を下りてきて
軽く会釈したら「ちゃんと全部切っときましたよ、良かったね」と声をかけてくれた。
慌てて立ちあがって深々とお辞儀、ありがとうございました。。。
20時半、やっと面会が許され入院室へ。胸にまかれた包帯が痛々しいが、呼吸も脈拍も
手術後の正常値を示しているとのこと。担当の研修医さん(問診した人)が、ずっと見てますから
安心してくださいって声をかけてくれた。彼女の方が私より疲労してるように肌が白く、今度くるとき
チョコラBBでも差し入れてあげようかなとも思ったわけであります。

22時帰宅、両親に報告してごはん食べてすぐ寝た。正直言って久しぶりにぐっすり寝た。

というわけでやっと晴れた。妄想通り※切っておしまい(^^)
コトブキ君さー、今まで片肺でがんばってたんだ・・・それを思うとまた涙でちゃった。



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